年々増加しつつある双極性障害の症状と対策を知ろう

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一般的に心の病は、ストレスに弱い人、神経質な人や非社交的な人がなりやすい傾向にあるようです。うつ病や強迫性障害になりやすい人も、どちらかというとこれに当てはまる人たちが多いです。しかし、双極性障害は他の心の病と比べると、少し違う傾向が見られます。例えば、そうした心の病とは無縁に見える社交的で、行動的で、快活な人。面白いことを色々言えるユーモアのある人などが双極性障害になりやすいと言われても、何だか現実味がありません。ただ、その人の性格が、実は双極性障害によるものということもあり得ます。双極性障害の状態の1つである躁状態にある人は、精力的に行動し、自分の考えをどんどん発言してくれますから、見ようによってはリーダーシップやアイデアのある人とも見れます。後先考えずに行動する傾向もあるので、これが行動的に見える事もあるでしょう。誰かれ構わず話しかけるのは、みんなと仲良くしようとする人、また孤立している人が居ないように配慮しているように見えますから、人付き合いの上手で、思いやりのある人にも見えるかもしれません。しかし、違った面から見ると、落ち着きや集中力がなく、後のことを顧みずに直感で動く人、あるいは無深慮な人という印象も与えてしまいます。軽躁状態と言われる、躁状態よりも軽い症状の人の場合は、躁状態の人よりも、双極性障害が原因ということが分かりにくいかもしれません。

ここまでは、主に躁状態で分かりやすい人でしたが、うつ状態が目立つ場合もあります。双極性障害にはⅠ型とⅡ型がありますが、躁状態が分かりやすい人はⅠ型に該当します。しかし、躁状態が分かりにくい双極性障害はⅡ型と呼ばれます。Ⅱ型の人は、うつ状態が長いので、通常のうつ病と診断される事も多いです。このタイプの人は、軽躁状態の時期は絶好調で、仕事や人間関係でも比較的安定しているのですが、うつ状態になった時は、とことん沈み込む為、双極性障害とは分かりにくいようです。実は、双極性障害になりやすい人の中には、現実をよく見る人や落ち込みが激しい人が含まれています。躁状態が激しいⅠ型に比べると、Ⅱ型はこうした性格の人が目立つ場合もあります。もちろんこれも、双極性障害による影響も強く考えられるので、周囲の人が気づいてあげられると、治療を開始することが出来ます。

ここまでは性格面で双極性障害になりやすい人のことについて見ましたが、もう一つ、体型の面で双極性障害になりやすい人はいるのでしょうか。人間の体型というのは人それぞれ異なります。身長によって適正体重は異なりますし、年齡や性別によって、身長体重の平均値も大きく変わります。しかし、大まかには痩せ型、肥満型、筋骨型、発育異常型の4つに分類できると言われています。この体型別に様々な検査をすると、何故か双極性障害の患者が肥満型の人に集中していることが分かりました。これが生活習慣病のように、高血圧だとか高血糖だとか、健康診断で分かるものなら誰も苦労はしないのですが、あくまで、体型による双極性障害の罹患率の高さは統計的なデータなので、太っているから双極性障害になりやすい、と断言することは出来ません。双極性障害は、ストレスを溜め込みやすい人がなりやすいとも言われており、ストレスにより肥満になりやすいという研究結果もありますので、それが関係しているのかもしれません。