年々増加しつつある双極性障害の症状と対策を知ろう

医師

2つの病気

笑顔の男性

双極性障害とは、双極という文字が当てられている通り、2つの極、つまり2つの性質の病気を持つ気分障害のことを意味します。その2つの性質の病気とは躁病とうつ病のことで、この両方を持つ気分障害を双極性障害と呼びます。以前は、双極性障害ではなく躁うつ病と呼ばれていたこともあります。では、まず双極性障害の1極の気分障害である躁病とはどんなものなのでしょうか。躁病の躁という漢字は騒がしく落ち着かないという意味です。私たちの周囲にも元気で騒がしい人,ちょっとテンションが高い人がよく居るものですが、単に元気が良いというレベルではなく、明らかに病的に気分が高揚していて、騒がしく落ち着かない状態が続く病気を躁病と言います。躁病の症状の一つとしてまず挙げられるのは多弁さです。通常より高揚した状態で非常におしゃべりになり、次々と頭に浮かんだ様々な考えを話すという特徴があります。中には、自分が偉くなったように感じたり、誰よりも幸せだと感じていることも。そのため、突拍子もない壮大なことを語ったりするケースもあるようです。他にも、注意力が散漫になる、じっとしていられなくて無謀な行動に出る、後先を考えず膨大な買い物をする、抑えきれず他人や自分を傷つけてしまうなどの行為をするのも、躁病の主な特徴になります。異常な元気、異常な明るさが特徴的な躁病ですが、時には、ついさっきまでハイテンションだったのにいきなり不機嫌になり怒りっぽくなる、という症状も見られますので、感情の起伏を注意してみることも大切です。非常に元気で明るい人、急に機嫌が悪くなって怒り出す人が躁病というわけではないので、見極めには医師の判断を仰ぐ必要があります。

次にもう一方のうつ病についてです。うつ病はストレスの多い現代において非常に増えてきている病気なので、精神的な病気として知っている人も多いはずです。うつ病は先ほどの躁病とは対極的に、気分が沈む(抑うつな気分)になる病気のことを言います。具体的には、以前まで興味を持っていた趣味、テレビ鑑賞などに対して関心がなくなる、何をしても楽しさを感じることが出来ない、交友関係を絶とうとするなど、興味や喜びを失くしてしまう症状、食欲低下の症状などがあります。そして、症状が悪化してしまうと自分には生きている価値がないという思い込みから、消えてしまおうと自殺を考えるという自責の症状などがあります。以上の抑うつ気分に関連した症状の他にも、下痢や便秘が酷くなる、汗が酷くなるなどの身体的な症状も、うつ病にある症状となります。ただし、これらの症状はうつ病特有というわけではなく、他の病気でもよく見られる症状でもあるので、医師による正しい診断が必要です。うつ病は現代病と言われることもある通り、働き盛りの30代、40代から発症するケースが非常に増えています。この年代は、家庭や職場でストレスを抱えることが多くなる年代とも言えます。前述した症状を少しでも感じた場合には、症状が悪化する前に医療機関へ足を運びましょう。医療機関では、専門の医師や心理カウンセラーが真摯に悩みを受け止めてくれるでしょう。